円形脱毛症の原因
円形脱毛症の原因にはさまざまな説が提唱されていますが、現在有力なのは「自己免疫疾患」「アトピー性疾患」「精神的ストレス」「出産後の女性ホルモン値の変化」「遺伝」などです。まず「自己免疫疾患」ですが、これは免疫に異常が生じ、自分の体の一部分を攻撃してしまうことを指します。これによる脱毛は、免疫細胞であるTリンパ球が、何らかの原因で毛根を包む毛包を攻撃することで起こります。「アトピー性疾患」は、円形脱毛症の患者の多くがこの素因を持つことから原因の一つと考えられています。「精神的ストレス」が原因とされる要因は、ストレスで異常をきたした交感神経が血管を収縮させ、頭皮への血流を悪化させると言われています。また、女性特有の要因である「出産後の女性ホルモンの減少」ですが、これによる脱毛は、妊娠中通常の100倍以上に増加した女性ホルモンが出産後、元の数値に戻ることにより生まれたギャップで起こるといわれています。しかしながら、いまだに原因不明なことも多いとされています。